紅の涙

  • 作詞作曲:森田交一

冷たく巨大な箱の前で只 Ah
立ち尽くすことしかできず
くすんだ血の味にも似た臭いがまた
扉を開ける鍵になる

傍観者は運命に
時を委ねることでしか守れない

ただ揺らめいた 燃え盛る雨よ
剥き出しの心の臓 焦がし続けて
(My heart repeats climbing and dive)
静寂を超えた鳴り止まない無音が
胸の孤独を痛みにする

夜明けの光が水たまりを照らして
くすんだ虹を吐き出す

罪の意識が刃で
魂を撫でる狂気に埋(うず)もれて

閉ざされた世界 溢れ出す炎
剥き出しの感情を 爆発させて
(My heart repeats climbing and dive)
紅の涙 燃ゆる喉に焼かれて
時は凍りついて動かない

色が消えた
空に浮かぶ淀みで
体を貫いた槍を溶かしてくれ

天よ力よ 苦しみよ快楽よ
また全て傷つけて壊してゆく
(My heart repeats climbing and dive)
あなたの声が遠ざかってゆくことを
た(あ)だ立ちつくすしかなくて

許しを乞うため また5本の線に
魂を詰め込んで彩り奏で
(My heart repeats climbing and dive)
震える鼓動がちぎれてなくなるまで
狂気の螺旋を駆け抜けてゆく
永遠に

意訳

>傍観者は運命に
>時を委ねることでしか
>守れない
周りの人は本質的な部分で自分の本当の悩みを助けることはでいない。
無事に時間がたつことを見守ることしかできない。

>My heart repeats climbing and dive
急上昇と急下降を繰り返し続ける私の心

>紅の涙
嘆き悲しんで出す涙。血の涙。
「七人、―を流して惜しむ」

>静寂を超えた鳴り止まない無音が
>胸の孤独を痛みにする
うつ状態で部屋で一人でいると、部屋の静かさが孤独であることを引き立てている状態。
それがとてもつらいという表現